商業施設の商圏調査・活性化プランニング
商業施設の売上アップや顧客満足度向上のためには
商圏内のお客様についての理解が不可欠です。
適切なデータによる商圏分析でそれを可能にします。
自店のお客様のことをどの程度ご存知ですか?
「売り上げを伸ばしたい」「お客さまに喜んでいただきたい」-小売店経営者・店長の願いは誰でも同じです。
その願いを実現させるために、「売場づくり」「品揃え」「価格」「接客」などに、日々さまざまな工夫・研究を重ねられていることだと思います。しかし、効果的な施策はなかなか見つけられないという方が大多数なのではないでしょうか。
お分かりのことだとは思いますが、効果を挙げるためには、対象であるお客さまについてよく知ることが重要です。
自店のお客さまについて知ること-商圏調査-をお手伝いするのが私たちの仕事です。
「毎日接客しているのだから、お客さまのことは店舗スタッフが一番よく知っている」とおっしゃるかもしれません。もちろん、そのことに私たちも異論はありません。でも、その「お客さま」の姿を裏付けるデータがあれば、もっと確信をもって行動を起こすことができるのではないでしょうか。あるいは、日頃は見逃していたヒントがデータの中から浮かび上がってくるかもしれません。
それに、マーケットは刻々と変化しています。あなたのお店の10年前のお客さまと現在のお客さまは同じ顔ぶれでしょうか。大半は入れ替わっているのではないでしょうか。もし同じ顔ぶれだったとしたら確実にお客さまの平均年齢は10歳アップしています。いずれにせよ、10年前と同じお店づくりをしていたのではお客さまの要求に応えることが出来ないのは明らかです。
商圏調査の方法
商圏調査には大きく分けて2つの方法があります。
2次データによる商圏の分析
2次データというのは、既に存在しているデータのことです。代表的なものとして、国勢調査の結果など官公庁から発表されている統計資料を挙げることができます。それ以外にも、駅の乗降客数や、道路の交通量など、探してみるとさまざまなデータが公表されています。自店の売上データなども含まれます。
統計データの多くは市区町村単位(データによっては町丁字単位の場合も)で公表されていますので、これらを組み合わせて加工・分析することで、自店の商圏の姿が浮かび上がってきます。
マーケット基礎資料
- 出店地および周辺エリアについて、国勢調査、商業統計調査等の2次データを収集します。
- 収集したデータを表やグラフ、地図に整理し、傾向を分析します。
- 出店地周辺の成長性や生活者特性、競合状況等を把握することができます。
商圏設定と需要予測
- 「マーケット基礎資料」で収集したデータをもとに仮設商圏を設定します。
- 仮設商圏は折込エリア設定をはじめとするエリアプロモーションのうえで有効です。
- 商圏内の世帯数と1世帯あたりの家計消費額から、商圏内の有効需要を推定します。
ハフモデルを用いた売上予測
- ハフモデルを用いてエリア毎の出向比率を算出し、それをもとに商圏と理論上の売上高を予測します。
- 同時に競合各店の売上高(理論値)も予測できるため、競合店対策に有効です。
- エリア毎の出向比率を地図化することで商圏の把握が容易になります。
- また、近隣に競合店が新規出店する場合、その影響度を予測することも可能です。
※ハフモデルとは
「あるエリアに居住する消費者がある商業施設に買物に出向く確率は、そのエリアとその商業施設の距離(所要時間)に反比例し、商業施設のポテンシャル(売場面積・駐車台数など)に比例する」との考え方に基づくモデル。
1次データによる商圏の分析
1次データというのは、独自の調査によって得られるデータのことです。典型的なものはお客さまに対するアンケート調査や交通量調査、競合店視察などです。正確なデータ収集のためには、多くの場合専門的な知識と技術が必要となります。
いわばオーダーメードのデータですから、分析次第ではかなり詳細な点まで商圏を分析することが可能となります。
なお、1次データの分析のみで調査が完結することは少なく、適宜2次データを援用して分析にあたります。
来店客調査
- 店頭で来店客に対して面接でアンケート調査を行います。
- 核店舗やテナント各店の利用実態、施設の回遊性、店舗施設に対する評価要望が把握できます。
- また、集客エリア(商圏)やエリア別シェアおよび利用交通機関などを確認できます。
- 競合店の利用実態や評価について、具体的な意見を取得することも可能です。
来店客カウント調査
- 出入口数か所で属性別(性別、年齢別等)に来店客数をカウントします。
- 時間帯・出入口ごとの来店客数や来店客の属性別構成が把握できます。
- 平日、休日別に行うことにより、平日と休日の利用度の比較もできます。
交通量(通行量)調査
- 店舗周辺道路の交通量や歩行者通行量をカウントします。
- 調査地点における通行車両や歩行者のボリュームや属性別構成が把握できます。
- 店舗周辺という狭域での顧客特性を把握することで、来店客特性が推定できます。
- 平日、休日別に行うことにより、平日と休日の状況の比較もできます。
商圏内消費者調査
- 商圏内の消費者に対してアンケート調査を行います。
- 自店や競合店の利用実態、商圏等を把握することができます。
- 来店客調査と異なり、自店の非ユーザーの声を拾うことが可能であり、自店の弱みを確認することができます。
- 調査方法としては、留置調査、郵送調査、インターネット調査等があり、目的や予算に応じて使い分けます。
料金表
「商圏調査が有効なことは知っているけれど、コストがかかるので…」というのはよく聞く話です。一方で、「コストはかかったが、有効なデータを得ることができた」という喜びの声もいただきます。
まずは一度私たちにご相談ください。経験豊富なスタッフが貴店の課題をお伺いしたうえで、効果的な市場調査のプランを提案させていただきます。コストに見合った効果を得られるかどうかは、それからご判断いただければと思います。
2次データによる商圏の分析
- マーケット基礎資料・・・出店地を含む5市区町村まで、20万円
※調査エリア(市区町村)を拡大した場合、1市区町村あたり+3万円
- 商圏設定と需要予測・・・5万円(基礎資料作成は別途)
- ハフモデルを用いた売上予測・・・競合店が10店舗以内の場合、30万円
1次データによる商圏の分析
- 来店客調査・・・1000サンプル回収・2日間実施の場合で100万円程度~(対象者謝礼費は含みません)
- 来店客カウント調査・・・4ヵ所・2日実施の場合で50万円程度~
- 交通量(通行量)調査・・・4ヵ所・2日実施の場合で50万円程度~
- 商圏内消費者調査
○インターネット調査・・・200サンプル回収で80万円程度~(対象者謝礼費は含みません)
○グループインタビュー・・・2グループで80万円程度~

新規出店、既存店活性化をより効果的に行うため、総合的に商圏ポテンシャルを調査する「商圏力評価調査パッケージプラン」もご用意致しました。また、低価格パッケージのライトプランもございます。
大型商業施設だけでなく、小型店・テナント店を経営されている方もお役立てください。
また、分譲・賃貸マンションの事業化計画等、様々な業種への対応も可能です。
お気軽にお問合せください。
商圏調査分析の詳細
主な分析項目
マーケット基礎資料
〔人口・世帯統計〕
- 人口・世帯数
- 性・年齢別人口構成
- 人員別世帯構成
- 昼夜間人口
- 流入・流出人口
- 住宅所有と建て方
〔商業統計〕
〔交通統計〕
- 周辺主要道路の交通量
- 最寄駅乗(降)客数
- 自家用車保有台数
〔競合店状況〕
商圏設定と需要予測
- 仮設商圏マップ
- 商圏内世帯数
- 1世帯あたり推定家計消費額
- 商圏内有効需要(主力商圏/準主力商圏)
調査項目の例
来店客調査
- 利用店舗
- 滞在時間
- 来店理由
- 来店頻度
- 競合店の利用状況(頻度、時間、品目、金額)
- 競合店との比較
- 顧客満足度
- 今後の利用意向
- 利用意向の理由
- 改善要望
- 顧客属性(年齢、性別、職業、年収、住所)
商圏内消費者調査
- 過去1か月間の主要な買物立ち寄り先(最寄品の買物先、買回品の買物先)
- 各店の利用頻度、利用時間、利用品目、利用金額
- 各店に対する評価(全体評価、店舗評価、サービス評価)
- その他の利用店
- 各店の利用理由
- 今後の利用意向(自店および競合店)
- 利用客属性(年齢、性別、職業、年収、住所)